改築やリフォームを考え始めた時にリフォームしたい上位に常にランクインするキッチン。どんなキッチンにしようかなと考えるだけでも楽しい場所ですね。単に設備を新しくするだけでなくデザイン性やメンテナンス性、そして見た目の統一感にもこだわりたいところです。そのためにおすすめしたいのが、収納スペースであるカップボードのリフォームも一緒に考えていくことです。
今回は、キッチンとカップボードを一緒にリフォームした場合のメリットやリフォームを成功させる方法についてご紹介いたします。
キッチンリフォームというとすぐに思い浮かぶのはキッチン本体を新しくするというイメージでしょう。もちろんその方法でも設備機器が新しくなるので満足はできますが、今やキッチンはただ料理を作る場所ではありません。
リビングダイニングと一体化した空間、つまりLDK空間全体のバランスを整えながらリフォームしていくのが基本となっています。
以前は独立型のキッチンが主流だったのが20年ほど前から対面型が普及し、最近は対面カウンターがないオープンキッチンやアイランドキッチンへとバリエーションが広がってきています。
こうした開かれたキッチン空間をリフォームでつくるとなると、リビングダイニングから見えるのはキッチン本体ではなく背面にあるカップボードやカウンター部分です。キッチンを新しいシステムキッチンにしてもカップボードが前のままだと見た目の差はかなり大きくなりリフォームの効果が半減してしまいます。
また、キッチンを交換するタイミングは新築時から15~20年後ですが、この間に家族構成やライフスタイルが変化してキッチン全体の使い方も変わってきているはずです。調理作業をするキッチンと食器や電化製品を置くカップボードやカウンターとを別々に考えず一緒にリフォームすることで、使い勝手においてもデザインにおいてもよりリフォームの効果を得られやすいのではないかと思います。